現在の契約が来年の6月で切れるエジプト代表FWモハメド・サラーを巡り、その去就は慌ただしくなっている。満了までの期限が迫っていることに加えて、マンチェスター・ユナイテッド戦後に最後のシーズンになるかもしれないと仄めかしたことで、話題の中心となっている。
アンフィールドでは数々のゴールを積み重ね、スティーブン・ジェラードやロビー・ファウラーらレジェンドたちの記録を塗り替えた。歴代ゴール数1位のイアン・ラッシュこそ遠いが、あと数年間過ごせばトップ3入りも夢ではない。
ただし、そのためにはリバプールに残らなければならない。英『Liverpool Echo』は多くの関係者に聞いた話だと前提に置いた上で、エジプシャン・キングがアンフィールドでのプレー継続を熱望しているようだ。
さらに、彼自身だけではなく、家族もリバプールでの生活を気に入っており、娘2人もイングランド北西部で過ごした期間が長く、同選手を取り巻く人々にとってもサウジアラビア移籍よりも、いまの生活を続けることに重きを置いている。
交渉において問題になりそうなのが、リバプールが想定している契約期間や給与額と、選手側が求める条件の乖離。すでにチーム内でトップの高給を受け取る元ローマFWだけに、年齢も踏まえると、これ以上の給与額の提示は見込めず、むしろ減額の可能性も否定できない。
はたして、リバプールとサラーは双方が納得いく終着点に落ち着けるのか、もしくは契約満了でそのまま退団してしまうのだろうか…?