この夏の移籍市場が開く前、リバプールは新たなアタッカーの確保を狙っていると伝えられてた。しかし、蓋を開けてみると、アルネ・スロット監督が最初に狙ったのは守備的ミッドフィルダーで、レアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディだった。
結局は獲得できずに、その次にはブラジル代表GKアリソン・ベッカーの長期的な後継者として、バレンシアのジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリを確保。移籍期限が迫る中、ついにアタッカー獲得に乗り出すと、ユベントスからイタリア代表FWフェデリコ・キエーザを迎え入れた。
イタリア紙『Corriere dello Sport』によれば、キエーザと同様に移籍期限ギリギリで、リバプールは当時ナポリに所属していたナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘン獲得にも動いていたが、高額な給与要求に移籍に向けた動きを断念したようだ。
今夏を通じて、チェルシーやパリ・サンジェルマンが25歳のストライカー獲得に乗り出していた。中でも、ロンドンのクラブは熱心で、決定力に難があるニコラス・ジャクソンの代役に、セリエAで133試合で76ゴールと脅威のペースで得点を重ねたナイジェリア代表FWに熱視線を送り続けた。
ところが、チェルシーとナポリは合意に至らず、最終的にガラタサライへのローン移籍で落ち着いた。サウジアラビアからも関心が届いていた模様だが、ヨーロッパに残留することを希望したことで、新天地がトルコに決まった。
リバプールにとっては、センターフォワードは決して優先順位の高いポジションではなかった。ディオゴ・ジョッタとダルウィン・ヌニェスが在籍しており、コーディ・ガクポもプレー可能。本命は左利きの右ウィンガーで、高額な給与に加えて、法外な移籍金が必要なナイジェリア人フォワードに接触する可能性はほぼゼロに近い。
リバプールが実際に獲得に動いていたかは定かではないが、高給を求める同選手がアンフィールドにやってくることは今後もないと考えて良さそうだ…