アンフィールドで7シーズン目を過ごすリバプールGKアリソン・ベッカー。アイルランド代表GKクィービーン・ケレハーが成長を続けるもスタメンの座を譲らず、いまでもプレミアリーグで最高峰のゴールキーパーとして君臨する。
ブラジル代表でも70試合でゴールマウスを守ってきた31歳GKに対して、この夏に移籍市場において、サウジアラビアが熱視線を送っていた。関心には気づきながらも、リバプールでの生活に満足していることを強調し、ここでの契約を全うしたいと赤裸々に語っていた。
しかし、来年には今季バレンシアにレンタル移籍中のジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリが本格加入する。壮絶なレギュラー争いが繰り広げられると予想されるが、チーム事情に変化が生じるかもしれない。
スペイン紙『Fichajes』によると、リバプールは2027年まで契約を結んでいるブラジル代表の守護神の売却を検討しており、来年の夏に実行に移す可能性があるようだ。
あくまで可能性を示唆しているだけで、その事実は確認できていない。また、プレミアリーグに慣れるためにも、1年間は両選手を競わせることも考えられ、イングランドサッカーやスロット監督のサッカーに適応したタイミングでの放出は選択肢のひとつだろう。
ただし、そこで生じる問題は2番手GKがいなくなること。ケレハーはすでに移籍希望をメディアに吐露しており、来年の夏には退団待ったなし。ベンチに座ることを良しとする優れたゴールキーパーはあまり存在しておらず、ビッグクラブにとっての永遠の課題だ。
はたして、リバプールは来夏、長年の功労者である31歳ゴールキーパー売却にアクセルを踏むのだろうか…?