アンフィールドで一時代を築いたユルゲン・クロップ監督は、昨シーズンをもって、9年間も続いた長期政権に終わりを告げた。その後継者に任命されたのは、フェイエノールトを率いていたアルネ・スロット監督で、世界的なクラブで初めての指揮を執っている。
この夏の補強こそ満足の行く結果にはならなかったが、プレミアリーグ開幕から好調を維持。クロップ・サッカーを踏襲するだけではなく、自分の味も加えた新たなプレースタイルを披露。期待をもたせる試合内容に、オランダ人指揮官の評価は日に日に高まっている。
ただし、監督と選手との関係値はまだまだ浅い。9年間の在任と、プレシーズンを含めて数ヶ月間のみの指揮と比べるのは酷だ。スロット監督は信頼関係作りについて口を開き、ここからクロップ政権と同じような状況を作れるかどうかは、コーチ陣含めた我々次第だと語った。
「もし監督を引き継ぐなら、普通は2、3年働いた人から引き継ぐものだ。」
「これほど長く、これだけ成功したのだから、4週間でユルゲンの9年間と同じ関係になれるとは思えない。」
「でも、あとは(私たちが)一緒に仕事をし、お互いを知り、パフォーマンスを発揮できるかどうかにかかっている。そうなれば、どの選手との関係も深まるだろう。」
「彼らとユルゲンの関係がより深いのは間違いない。だって、長い間一緒にいたからね。ただ、同じような関係を築けるかどうかは我々にかかっている。私たちはかなりいいスタートを切ったが、証明すべきことはたくさんある。」
「私にとっては、彼らがメディアで何を言おうが、好きかどうか、買いかぶりかどうかはそれほど重要ではなく、彼らがどうプレーするかが重要なんだ。」
「ふたりとも–サラーはプレシーズンをフルに過ごしたからなおさら、フィルジルは復帰してから–本当に力強いプレーを見せてくれた。」