ユルゲン・クロップ監督が昨シーズンをもってリバプールの指揮官を退任。シャビ・アロンソら様々な監督との関係が報じられたものの、後任の座に就いたのは、フェイエノールトを率いていたアルネ・スロット監督だ。
クロップ監督が築き上げた縦に早いサッカーに加えて、自らが嗜好するポゼッション重視のサッカーのエッセンスをプラスし、新たなリバプールのプレースタイルを構築している途中。選手層含めて、まだ理想的なチームになっているとは言い難いが、その練度は日に日に高まっている。
ACミランとの試合をもとに、クロップ政権とスロット政権における中盤の戦い方の違いについて解説したのは、現役時代にチェルシーで大活躍した元イングランド代表MFフランク・ランパード。ボールを持っていないときも含めて、詳しく説明している。
「ピッチの真ん中から試合をコントロールするのだから、誰だってあそこ(中盤)で優位に立ちたいものだ。」
「そこにいる3人の選手(フラーフェンベルフ、マック・アリスター、ソボスライ)には、それぞれ違った特徴がある。彼らはみな、エネルギーと技術的なクオリティーを持っているが、非常に知的でもある。」
「ソボスライは主に高い位置のミッドフィルダーだが、時にはワイドなエリアに展開することもある。でも、ピッチの中央には常にボールを受ける準備ができている選手がいる。」
「そして、彼らはややボールの後ろにいる傾向がある。ユルゲン・クロップのチームは、ボールのないところでもアグレッシブで、ボールを奪い返そうと飛び込んでくる。対戦するのがとても難しいチームだった。」
「今のチームは、ボールを持っていないときのバランスがよく、ボールを持つとすぐに試合をコントロールできる。ポゼッションは五分五分だったけど、試合感としてはリバプールが中盤を支配していた。」
Amazon Prime