バルセロナでユース時代を過ごし、同クラブでプロフェッショナルデビューを飾った33歳のチアゴ・アルカンタラ。トップチームで2年間過ごした後、バイエルン・ミュンヘンに新天地を求めた。ブンデスリーガでは長らく最前線で活躍し、235試合に出場を果たした。
2020年には契約更新を拒否し、契約が期間が残り1年となったスペイン代表MFは、リバプールでの新たなチャレンジに歩みを進めた。コロナの時期もあって、加入初年度から怪我や感染で離脱すると、その後も負傷癖が抜けず、昨季に関してはわずか5分間の出場と不甲斐ないシーズンを過ごした。
それでも、コンディションを整えてプレーできた期間は、魔法のようなパスで局面を打開し、的確なプレッシングでボールを奪取するなど中盤に欠かせない選手だった。クリエイティブなミッドフィルダーはアンフィールドでの日々を振り返り、最高の時期だったと胸の内を明かした。
「選手としてだけでなく、ファンとしても、このスタジアムにいることが常に目標だった。サッカー選手として4年間、人生が私にチャンスを与えてくれ、幸運にもここにいることができた。人生の中でも最高の時期のひとつだったと思う。今は、ファンや選手たちから温かく迎えられるチャンスがいつでもある。この場所にいるのは、とても楽しいことだよ。」
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昨シーズン限りでリバプールとの契約が満了となり、スペイン復帰も噂されていた中、現役引退を決断。夏の期間には、バルセロナの臨時コーチとしてプレシーズン期間にコーチングにあたった。
残念な結果に終わったノッティンガム・フォレスト戦ではアンフィールドで現地観戦するなど、いまでもリバプールとの関係値が深い元スペイン代表MFは今後、どのようなキャリアを歩むのだろうか…?