この夏の移籍市場がオープンするのに向けて、エジプト代表FWモハメド・サラーの後継者候補になり得そうなウィンガーの名前が頻繁にメディアで取り沙汰された。結果的には、ユベントスで構想外になっていたイタリア代表FWフェデリコ・キエーザを獲得し、バックアップ確保に成功した。
ただし、問題は近年負傷が続き、トップフォームを取り戻せていない元ユベントスFWが初めてのプレミアリーグでどこまで結果を残せるかどうか。加えて、エジプシャン・キングが契約更新に合意するかどうかに懸っている。
海外メディア『Football Insider』によれば、リバプールは万が一の事態に備えて、ターゲットを追っており、そのひとりがバイエルン・ミュンエンでプレーするドイツ代表FWレロイ・サネのようだ。また、アーセナルとニューカッスル・ユナイテッドも同じく関心を示している。
マンチェスター・シティに在籍経験を持つ28歳のウィンガーは、ドイツの強豪クラブでこれまで175試合に出場し、48ゴール50アシストを挙げてきた。母国のフル代表でも65試合で13ゴールを決めており、ブンデスリーガでも屈指のアタッカーとして認識されている。
最近はクラブの運営陣が定まらず、複数の監督が入れ替わったバイエルンにおいて、監督の好みによってはベンチスタートが多くなった。今季はヴァンサン・コンパニ監督が就任した新チームでは、負傷の影響もあってスタメン定着に至っていない。
来年の1月には29歳を迎える左利きのウィンガーはイングランドやチャンピオンズリーグでも経験豊富。現行契約も2025年6月までに迫っており、このままであれば、来年にはフリートランスファーに向けた話し合いを実施できる。
同選手に対するリバプールからの関心はこれまでも何度か伝えれてきた。しかし、いずれも現実味はなく、この夏にも具体的な動きを見せることはなかった。年齢的にもサラーの後継者とは言い難く、キエーザを確保したいま、そこまで必要な選手ではないのかもしれない。
ただし、移籍金なしで獲得できるのであれば、数多くのトップチームにとって適切な人材になり得る。はたして、ドイツ代表のアタッカーは、ふたたびプレミアリーグでプレーすることになるのだろうか…?