2021/22シーズン、十字靱帯断裂の大怪我に見舞われ、250日以上もの欠場を余儀なくされたバイエル・レバークーゼンMFフロリアン・ヴィルツ。大怪我から大復活を遂げ、昨シーズンは49試合で18ゴール20アシストを記録し、ブンデスリーガ無敗優勝に大きく貢献した。
ジャマル・ムシアラとともに、ドイツ代表でも将来を担う攻撃的ミッドフィルダーとして25試合で4ゴールを挙げている21歳MFに対して、リバプールやレアル・マドリードなどヨーロッパの強豪クラブがこぞって関心を示している。
この夏の移籍市場においても注目株だったものの、最終的にチームに残留した同選手だが、リバプールは今年の初めにオファーを提示していたと、ドイツ紙『Kicker』が報じた。その移籍金は、7770万ポンドもの大金だったが、若きミッドフィルダーは移籍に気持ちが傾くことはなったようだ。
新たにリバプールを率いるアルネ・スロット監督は、守備的ミッドフィルダーの確保を希望し、レアル・ソシエダMFマルティン・スビメンディ獲得に全力を注いだ。残念ながら、説得できずに終わったものの、依然として中盤の底の強化を諦めていないと言われる。
今年の最初の方となれば、ユルゲン・クロップ監督が率いていた時期で、マイケル・エドワーズやリチャード・ヒューズらもまだ組織に加わっていないため、チーム体制が変わる直前で大型補強に動くとは考えにくい。
イタリア代表FWフェデリコ・キエーザを獲得したリバプールだが、さらなる前線の補強に乗り出しても不思議はない。その背景には、エジプト代表モハメド・サラーの去就が不透明で、ルイス・ディアスらにも移籍の噂が持ち上がっていたことがある。
しかし、来年にはもっと高額な移籍金が必要になることが避けられないドイツ代表の若きミッドフィルダーだけに、リバプールが争奪戦に優位な立場に躍り出るのは困難。はたして、この冬や来年の夏、レッズはどのような補強計画に取り組むのだろうか…?