2023年3月に心臓疾患の影響もあり、現役を退いた元ブラジル代表MFルーカス・レイヴァ。古巣グレミオが最後のクラブとなったが、過去に所属していたクラブでは忠誠を誓い、リバプールでも、ラツィオでもサポーターに愛される存在だった。
当時20歳だった元ブラジルU-20代表MFが、リバプールに加入したは2007年の夏。ラファ・ベニテス監督のチームに合流した同選手だが、実はロシアのチームやアトレティコ・マドリードからもオファーが届いていたことを明かした。
「リバプールからオファーを受ける数カ月前、実はロシアのチームからオファーがあったんだ。そして、アトレティコ・マドリードも僕との契約を熱望していたことも知っていた。」
「でも、その後にリバプールが来て、正直なところ、決断は簡単だった。すごくシンプルだった。」
「交渉は2月に始まり、3月か4月にリバプールに行き、街とクラブを訪れたんだ。」
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ロシアやスペイン行きを蹴って、イングランド上陸を果たした若き頃の守備的ミッドフィルダーは、アンフィールドで通算346試合に出場。10年間に渡ってピッチで活躍し、センターバックでも起用されるなど守備に安定感をもたらした。
リバプールに加入した初日をいまでも昨日のように覚えていると話す元グレミオMFは、スティーブン・ジェラードを始め、名だたる選手との出会いに夢心地だったが、ブラジル人選手がいなかったことで不安な瞬間を過ごしたとも告白した。
「リバプールの選手としての初日は、昨日のことのように覚えているよ。」
「僕はワールドカップのブラジルU-20代表としてカナダでプレーしていたんだ。それからロンドンに飛んで、プレシーズンツアーで香港に行くリバプールのメンバーと合流した。」
「僕はただ部屋で待っていた。まだ20歳で、今も話せないけど、英語も話せなかった!それから、新しいチームメイトが到着し始めた。スティーブン・ジェラード、ピーター・クラウチ、フェルナンド・トーレス、シャビ・アロンソ、ハビエル・マスチェラーノ。」
「うわぁ、ここはどこなんだ?」
「同じブラジル人のファビオ・アウレリオに会えると思っていたから不安だったけど、彼はケガをしてリバプールに戻っていたんだ。」
「ブラジル人はいないし、英語も話せないし、20歳だし…本当に大変だった。正直、怖かったよ。」
「だけど、あの瞬間にあの選手たちを見て、夢が実現したんだ。」
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