昨シーズン限りでジョエル・マティプがチームを去り、33歳DFフィルジル・ファンダイクも今季限りで契約満了を迎え、新契約締結が規定路線と予想されるものの、いまだに正式発表はなく、その去就には注目が集まっている。
例え契約延長にサインしたとしても、年齢的にも世代交代を見据える時期に差し掛かっている。ヨーロッパで活躍を続ける若手センターバックをスカウティングする中、リバプールは今夏のジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリに続き、バレンシアから2年連続で補強を実行するかもしれない。
スペイン紙『Fichajes』によると、リバプールはスペインU-21代表DFクリスティアン・モスケラに関心を示しており、アトレティコ・マドリードやインテル・ミラノらともに争奪戦をする可能性があるようだ。
スペインU-23代表でも1試合のみだが出場し、パリ・オリンピックを制覇した20歳のセンターバックは今季もバレンシアのスタメンに定着。ここまで全試合で試合開始からピッチに立っており、最終ラインの主軸を任されている。
モダンなディフェンダーに必要となる高いアスリート能力を有しており、幅広いエリアをカバーする。まだまだ荒削りな印象を受けないわけではないが、ポテンシャルは非常に高く、強豪クラブが興味を持ってもおかしくはない。
ただし、リバプールにとってはオランダ代表のベテランDFとの契約更新が最優先。センターバック陣のリーダーとして統率しており、依然として衰えを感じさせていない。最低でもあと数年間はトップレベルで活躍できるだけの実力を持ち合わせている。
一方で、27歳DFジョー・ゴメスの去就にも暗雲が立ち込めており、レギュラーの座を求めて移籍を希望しても不思議はない。事実、アンソニー・ゴードン獲得を狙ったリバプールとニューカッスルの交渉に同選手が含まれていたこともあって、来夏の退団も噂される。
来年の夏までには新たなセンターバックを確保すると見られるが、リバプールはスペインの有望株に白羽の矢を立てるのだろうか…?