イタリア代表として大活躍した欧州選手権から、負傷の影響もあって、キャリアが下り坂になっていた27歳FWフェデリコ・キエーザ。チアゴ・モッタ新監督の誕生で居場所を失い、格安の金額でリバプール移籍を果たした。
ユベントスのプレシーズンでは別メニューでの調整を強制されており、満足の行く準備ができなかった。その影響からか、今季はリバプールで3試合に出場したのみで、現在は負傷離脱中。期待されていたエジプト代表FWモハメド・サラーの控えの役割はまだ補ていない。
それでも、まだまだイングランドに渡ったばかり。にも関わらず、イタリア方面からはセリエA復帰を噂するニュースが出回った。インテル・ミラノやACミラン、ASローマらがローン移籍を狙っているとも報じられたが、アルネ・スロット監督は半年間での放出を全面的に否定した。
「(キエーザとの別れは)まったく頭にない。」
「何よりもまず、彼がコンディションを取り戻すこと、それから彼の状態を見ることだ。」
「彼は(リバプールでの)プレシーズンを欠場し、(ユベントスでの)プレシーズンでは、グループとは別に3、4人の選手とトレーニングしなければならなかったため、低強度のセッションをこなしていた。」
「それから高い強度のリーグ、ハイ・インテンシティのプレースタイルに移行するのは、どの選手にとっても一般的に難しいことだが、このようなプレシーズンを過ごしたのであればなおさらだ。」
「このことは以前からわかっていたし、個々のニーズに合わせられるところは慎重に調整しなければならないこともわかっていた。」
「しかし、まだ完璧ではないので、彼に過度の負担をかけることなく、彼を成長させる正しい方法を見つけようとしている。今まではそれが難しかった。私はそれが実現すると確信している。まずは彼をフィットさせよう。」
プレミアリーグで力すら試しておらず、長いシーズンを戦い抜くには、代表でも経験豊富な元ユベントスのウィンガーの存在は必要不可欠。左右でプレーでき、EURO2020で見せたベストパフォーマンスを取り戻すために、コンディションを整えている途中。
完全にフィットネスが戻って、ピッチで躍動するイタリア代表フォワードの姿を拝める日を待ち侘びている…