リバプールでの9年間に終止符を打ったユルゲン・クロップ監督は、しばらくの休養を経て、レッドブルのグローバルサッカー部門責任者に就任。監督業から離れて、国際サッカーネットワークの構築や発展を担う。
アルネ・スロット監督に託したリバプールの最終年で、ドイツ人指揮官はドミニク・ソボスライやアレクシス・マック・アリスター、ライアン・フラーフェンベルフらミッドフィルダー陣の刷新に着手し、ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョが去った穴を埋めた。
ドイツ紙『SportBILD』によれば、リバプールの元指揮官は、RBライプツィヒで活躍するオランダ代表MFシャビ・シモンズを高く評価していたようで、アンフィールドに連れてくることを夢に見ていたそうだ。
パリ・サンジェルマンからブンデスリーガに2年連続でレンタル移籍している21歳MFは、左右のウィンガーとしてプレーし、昨季は43試合で10ゴール15アシストと大暴れ。今季も先発出場が続いており、オランダ代表でも見事なパフォーマンスを披露している。
フランスのクラブとの契約は2027年6月までとなっており、来夏の移籍市場では完全移籍が濃厚。ただし、パリ・サンジェルマンは8000万ユーロを超える移籍金を要求するとも言われており、将来を嘱望される若手ミッドフィルダーを安価で手放すつもりはない。
スロット監督に体制が変わり、現在も関心を示しているかは分からない。それに、高額な移籍金を支払う余裕はなく、リバプールにとって攻撃的ミッドフィルダーよりも優先すべきポジションが複数あるだけに、獲得に動き出すとは考えにくい。
はたして、バルセロナの下部組織にも所属していた21歳のプレーヤーは、来シーズンにどのクラブでプレーすることになるのだろうか…?