トレイ・ナイオニやリオ・ングモハら期待の若手をアカデミーに迎え入れ、下部組織の強化を図ったリバプール。カーティス・ジョーンズやジャレル・クアンサーら幼い頃からアカデミーで育った地元選手たちもトップチームで躍動するようになり、チームとして底上げが行われている。
マージーサイドのクラブは、その手を緩めるつもりはない。リバプールはLOSCリールでプレーする弱冠17歳MFアイユーブ・ブアディに関心を示しており、アーセナルやチェルシー、ACミラン、ユベントスらと契約を巡って争奪戦を展開する可能性があると、海外メディア『Caught Offside』が伝えた。
2007年生まれの若き才能は、2021年に同クラブのユースに加わると、リーグ・アンやカンファレンスリーグでプレー。経験を積んで臨んでいる今季はここまで12試合に出場。途中からの投入こそ多いが、フランスのリーグで着実なキャリアアップを遂げている。
同様にリールの下部組織出身の元ベルギー代表MFエデン・アザールとも比較されるほどのポテンシャルに対して、強豪クラブが黙っているわけもない。大先輩とはポジションこそ異なるが、セントラルミッドフィルダーや守備的MF、時にはセンターバックとしてチームを支える。
視野の広さを活かしたゲームメイクに優れ、10代ながらも落ち着き、冷静に適切なポジショニングを取れる。脚の長さを活かしたボール奪取も行える同選手は、このまま成長すれば、数年間以内にはフランス代表から招集がかかるかもしれない。
同紙によれば、2100万ユーロから2500万ユーロと比較的安価で獲得できる可能性も報じられており、2027年6月の契約満了を前に、海外のクラブにステップアップする未来は容易に想像できる。
はたして、フランスの新たな大器は次なるクラブとして、どこに移籍するのだろうか…?