ユルゲン・クロップ政権では将来を嘱望され、2022/23シーズンにはプレミアリーグで11試合にも出場した20歳MFステファン・バイチェティッチ。昨シーズンこそ怪我によって、シーズンを棒に振ったが、アルネ・スロット新監督とともにトップチームに帯同すると思われた。
ところが、新体制における出場機会の確保が難しいと判断した20歳の若き守備的ミッドフィルダーは、レッドブル・ザルツブルクに1年間のレンタルで加入。昨季までアンフィールドでアシスタントコーチを務めたペピン・リンダースが監督に就任したクラブで、着実な経験を積み重ねている。
オーストリアでキャリア形成に励むスペイン人MFは、契約元のリバプールとの連絡頻度を問われると、毎週ペースで連絡を取り合っていると明かした。また、怪我からの本格復帰に向けた指示もくれているようだ。
「そうだね、彼らは毎週のように連絡をくれるよ。」
「僕の状態を聞いてくれるし、(怪我を)再発させないようにジムのガイドラインを指示してくれる。」
「これだけ長い間負傷をしていたのだから、プレーしなければならない。」
「レッドブル・ザルツブルクに行く決断をしたのは、出場時間を得られると思ったからだし、その通りになっている。」
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成績こそ上がっていないものの、チャンピオンズリーグでも3試合に出場。スペインU-21代表としてもプレーするなど、まだ秘めるポテンシャルへの期待値は高い。今後はさらにスタメンでの出場を増やし、ヨーロッパの舞台で活躍したいところ。
今シーズンにおける成長の度合いによっては、来季のアンフィールドでオランダ人指揮官のお眼鏡にかなう可能性もある。
他方、スペイン出身であるものの、父のスルジャン・バイチェティッチがセルビア人ということもあって、セルビア代表も選択できる。それでも、スペインU-21MFはスペインへの愛着を語り、そのまま同国のフル代表を目指している。
「僕はスペインで生まれ、スペインで育ち、家族もスペイン人だし、スペインを代表することをとても誇りに感じている。」
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