フィオレンティーナで才能を示し、イタリア代表やユベントスでも存在感を発揮してきた27歳FWフェデリコ・キエーザだが、マッシミリアーノ・アッレグリ監督が離れたチームでは構想外となり、この夏は移籍先を探し続けていた。
一時はバルセロナ移籍濃厚とも言われたイタリア人ウィンガーだが、EURO2020で活躍したときからは考えられないほどの安価でアンフィールドに新天地を求めた。ところが、コンディション調整に苦しんでおり、現時点では78分間しかプレーしておらず、当初の期待値からはほど遠い。
戦力外になったことでまとなプレシーズンを送れなかったため、アルネ・スロット監督は同選手の現状を擁護するコメントを残しているものの、イタリアに復帰を仄めかす報道は絶えずに、昨シーズンのリーグ王者も注目している模様。
イタリア紙『Tuttosport』によると、マージーサイドで出場機会の確保に苦しむイタリア代表のウィンガーに対して、ワイドアタッカーを狙うインテル・ミラノが獲得の可能性を探っているようだ。完全移籍よりもローン移籍を優先しているとも報じている。
いまのところは具体的な動きは見られずに、あくまで噂でしかない。ただし、セリアAでの経験や実績は十分。フィオレンティーナとユベントスではそれぞれ30ゴール以上を記録しており、インテルにとってはスマートな補強になり得る。
その反面、スロット監督が放出を容認するとは思えない。長いシーズンだけに、リバプールにおけるキエーザの重要性は増してくるはず。今後はもっと試合数も増える見通しで、イングランドで新たなキャリアを紡ぐことになるだろう。
退団する可能性が出てくるのは、新たな右ウィンガーをリバプールが獲得した、その時だけ…