ユルゲン・クロップ監督時代には、チームの最後尾から指示を出し、タイミングの良い飛び出しや1対1の抜群のセービングで何度も救ってきたブラジル代表GKアリソン・ベッカー。モハメド・サラーのゴールも演出しており、守備から攻撃への切り替えも天下一品だ。
今シーズンからはアルネ・スロット監督が就任し、中盤の構成が変わった。ポゼッションを重視するオランダ人指揮官だが、前任者が築き上げた縦に早いサッカーも活かし、現時点でプレミアリーグとチャンピオンズリーグでトップに立っている。
ブラジル人GKは、スロット監督のコミュニケーション方法を大絶賛。どんな選手にとってもわかりやすい説明を心掛けているようで、昨季まで率いたドイツ人指揮官とともに賛辞を送った。
「スロットの選手に対する接し方が好きだ。彼は率直な人で、自分の考えに確信を持っていて、コミュニケーションがとても明確だ。」
「自分の考えを伝えることができるし、重要なのは、どの選手にも通じるように伝えることだ。二人とも共通の考えを持っており、質の高いコーチたちだよ。」
「比較することよりも、僕の視点からスロットが成し遂げたこと、つまりチームとしてのプレーを向上させたことを称賛することが重要だと思う。」
「仰る通り、彼はクロップがすでに確立したモデルを取り入れ、良いと思うところはそのままに、それ以外の部分で個性を引き出した。」
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まだまだシーズンは序盤戦。負傷者も増えつつあり、多忙な日々で疲れが蓄積されていく時期に差し掛かっている。プレミアリーグ1年目で、世界でも屈指のリーグでの戦い方を模索している段階だが、監督に対する選手たちの理解度は増している。
チームが一丸となって、イングランドの頂点に立つ未来を作り上げることができるのか…そのためには、アリソンの貢献は必要不可欠だ…