年齢を重ねたエジプト代表FWモハメド・サラーの後釜探しが続くリバプール。来年には33歳になるものの、今シーズンは昨季を上回るパフォーマンスで、ゴールとアシストと大車輪の活躍を見せ、チームを救うシーンも目立つ。
エジプシャン・キングの後任には、えげつないほどの実力が必要不可欠で、クラブの首脳陣は慎重な判断が求められている。ブンデスリーガでゴールを量産する25歳FWオマル・マーモウシュらへの関心も報じられる中、ふたたびドイツ代表アタッカーの名前が浮上してきた。
スペイン紙『Fichajes』によれば、2025年6月で契約が切れるバイエルン・ミュンヘンFWレロイ・サネ争奪戦を巡って、リバプールが先頭を走っているようだ。クラブ側との交渉は難航していると見られ、日に日に退団の可能性が高まっているそう。
シャルケで頭角を現し、マンチェスター・シティでも活躍したドイツ代表のウィンガーは、今夏にクリスタル・パレスから加入したフランス代表FWマイケル・オリーセにポジションを奪われ、出番を得た試合のほとんどが途中からの投入となっている。
圧倒的なスピードとドリブルで相手のディフェンスを切り裂き、ゴールに迫るアタッカーだけに、高速カウンターを攻撃パターンのひとつに持つリバプールにとっては適切な人材と言える。移籍金がかからないこと、またプレミアリーグを経験しているのもメリットに働く。
しかし、年齢がまもなく29歳となり、サラーの後継者とは考えにくい。さらに、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザが在籍しており、控えの人材は充足している。レンタル先のミドルズブラで大活躍中のスコットランド代表FWベン・ドークもいる。
リバプールがドイツ代表の右ウィンガー確保に動く可能性は限りなく低いが、かつての神童は今後どのようなキャリアを歩むのだろうか…?