アルネ・スロット監督のもとで、センターフォワードとしての出番が増えつつあるコロンビア代表FWルイス・ディアス。クロップ政権では左ウイングを主戦場で、たまに右ウイングを担当することもあったが、彼にとっては新たな挑戦だ。
ディオゴ・ジョッタが負傷し、ダルウィン・ヌニェスが前線でのボール保持やウィンガーを活かすようなパス出しが発展途上な部分もあり、27歳の左ウィンガーを中央で起用している。トッテナム・ホットスパー戦では目覚ましい活躍を見せ、2ゴールで大勝に貢献した。
リバプールのレジェンドで、アンフィールドでは通算477試合に出場した元イングランド代表DFフィル・トンプソンは、元ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノと比較し、両ウイングのオランダ代表FWとエジプト代表FWを活かすための役割をこなしていると語った。
「ルイス・ディアスがボビー・フィルミーノの役割を引き継ぎ、中央でプレーしているように感じる。」
「それが、コーディ(・ガクポ)とモウ(・サラー)は彼を得たときに躍動する、ということなんだ。ボビーという接着剤のような存在がいた頃のサディオ(・マネ)とモウの時もそうだった。」
「今、ルイスはその1人かもしれないし、後半、彼が動き回っていた時に何度もチャンスがあった。」
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前線に張り付くよりも、中盤まで降りたり、左や右サイドに流れたり、対峙するセンターバックにとっては掴みにくいアタッカー。囲まれてもボールをキープできるだけのテクニックも持ち合わせ、今シーズンは得点力が格段に上がった。
オランダ人指揮官が目指すサッカーには、コロンビア代表フォワードのようなプレースタイルはマッチする。新境地を開きつつある同選手は、リバプールOBが言う通り、フィルミーノのような存在に変貌できるだろうか…?