2015年の夏、非凡なポテンシャルを請われてリバプールに移籍したロンドン出身DFジョー・ゴメス。若手の頃は右サイドバックや左サイドバックでの起用が多かったが、年齢が上がるに伴い、オランダ代表DFフィルジル・ファンダイクの相棒としても活躍した。
大怪我で長期離脱することもあった27歳のセンターバックは、昨季左サイドバックや守備的ミッドフィルダーとしてもチームの勝利に貢献し、イングランド代表に復帰するほどの好パフォーマンスを披露したが、今年の夏は退団の噂が飛び交った。
アントニー・ゴードン獲得に乗り出したリバプールは、トレード要員として同選手を含めたなど報道が出回っていたが、選手本人がアンフィールドから離れる直前だったことを告白。一方で、所属クラブへの愛も明かした。
「この前の夏、僕はリバプールを離れる寸前だった。」
「でも、僕の意識は常にクラブに向いていた。ここにいることがどれだけ恵まれているかわかっている。来年の夏で10年目だ。それが当たり前だとは思っていない。」
「リバプールを愛しているよ。」
The Athletic
今シーズンはフランス代表DFイブラヒマ・コナテが負傷すると出番を得て、ピッチで堅守を見せ付けた。アルネ・スロット監督のもとではセンターバック陣のなかで3番手の位置付けだが、必要なときにはサイドバックでもプレーできる貴重な存在であることは変わりない。
ファンダイクの後継者確保の噂も報じられており、来年にはディフェンダー陣の競争が激化する可能性がある。レギュラーの座を確固たるものにするには移籍も視野に入れるのは選手にとって普通のことだが、現在のチームで最古参プレーヤーは来シーズン以降もアンフィールドで活躍してくれるのだろうか…?