ユルゲン・クロップ監督に請われる形で、得点を量産していたベンフィカからリバプールに加入したウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。初年度は15ゴール、2年目は18ゴールと数字を伸ばし、アシストも13回も決めて見せた。
しかし、3年目となる今シーズンからは指揮官が交代。アルネ・スロット監督は、センターフォワード像が変化。ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタやコロンビア代表FWルイス・ディアスら器用で、周りとの連携に優れた選手を先発で使うことが増えており、試合開始から出場した数は決して多くない。
海外メディア『Football Insider』によると、昨シーズンから序列が下がった印象も強い25歳のストライカーについて、リバプールは売却を視野に入れており、5000万ポンドから6000万ポンドの移籍金を設定しているようだ。
ポルトガルからイングランドに移籍した際、リバプールは最大8500万ポンドとも言われる大型契約を取りまとめた。ゴールに迫る勢いや裏抜けの技術、チームのために守備にも奔走する姿は信頼を集めるも、肝心の得点においては、ゴールキーパーとの1対1が改善せず、簡単なチャンスを外すシーンが多い。
それに加えて、センターフォワードの役割の変化も相まって、オランダ人指揮官の率いるチームではベンチを温める時間も増えつつある。一方で、ウルグアイ人フォワードに対する信頼を発言もしており、現時点では売却の意思はなさそうだ。
ただし、スロット監督が嗜好するプレースタイルには、あまり足元のテクニックのないヌニェスは相性が良くない。カウンターを重視するチームで、相手の裏に広大なスペースを作るような試合展開の方が、彼の強みが発揮できるはずだ。
はたして、元ベンフィカFWは、プレミアリーグでの3年間を経て、次なる旅路に歩みを進めるのだろうか…?