アルネ・スロット監督の就任に伴い、役割の変わったセンターフォワードとしの動きに苦戦し、得点数も伸び悩むウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。ACミランやサウジアラビア移籍の噂も盛り上がり、今シーズン限りでアンフィールドを去るような論調が目につくようになってきた。
奪ったら素早く攻めるを信条にしていたユルゲン・クロップ監督とは異なり、ボールポゼッションに重きを置くスタイルにおいて、決して器用なタイプではない25歳のフォワードはベンチを温める時間が増えているのも事実だ。
しかし、ブレントフォード戦では途中交代から、アディショナルタイムに立て続けに2ゴールを奪い。劇的勝利に貢献。一躍高い評価を集めているウルグアイ人ストライカーだが、アルネ・スロット監督は今回の2得点に関わらず、パフォーマンスに満足していると強調した。
「ダルウィンについて試合前に似たようなことを聞いた人がいたが、そのときも、彼は良いシーズンを送っていないという意見には同意しなかった。」
「彼は良いシーズンを過ごしていると思う。ゴールを決め、チームのために懸命に働き、アシストもする。」
「でも、彼は多くの優秀な選手と競争している。だから毎試合ピッチに立つわけではない。でも今日2ゴールを決めたからというだけでなく、私は彼にとても満足している。私たちのためにしてくれたパフォーマンスにもとても喜んでいるんだ。」
「だが、それがストライカーのことなのか、それともチームのことなのか、もし今日、最後の5分間で得点を決められなかったら、記事の見出しは “リバプールがまた勝ち点を落とした” となっていただろう。37本のシュートを放ったとは誰も言わなかっただろう。」
「ブレントフォード戦で、1試合中に37本のシュートを放ったチームがどれだけあっただろう？今、私たちは得点力もあるから、おそらくその事実も少しは強調されているだろう。」
「これが私たちが働く業界であり、監督として、チームとして、選手として、私たち全員がこのことを受け入れ、理解している。うまくいかなかった場合に多くの注目が集まり、素晴らしいパフォーマンスをした場合はそれほど注目されない。」
「私たちは勝ち負けにこだわる業界であり、美しいサッカーをしたかどうかにはこだわらない。人々は勝ってこそ、良いサッカー、美しいサッカーを楽しめる。そうでなければ、パフォーマンスにはまったく焦点が当たらない。」