ロビー・ファウラー、マイケル・オーウェン、スティーブン・ジェラード、ジェイミー・キャラガー、トレント・アレクサンダー=アーノルド、カーティス・ジョーンズと数々の優秀な選手を送り出してきたリバプールのアカデミー。
10歳になる前から下部組織に所属し、トップチームにデビューすること自体が快挙に近いが、世界的なプレーヤーを輩出し続けており、近年はさらなる発展を目指して投資を怠っていない。
一方で、トップチームデビュー前に放出される選手も数多い。現在37歳にになった元イングランドU-21代表FWアダム・ハミルもその一人で、サウサンプトンやブラックプール、バーンズリーなどでのレンタル生活を経て、2009年にリバプールを退団した。
同選手はリバプールでのキャリアを振り返り、2007年にダンファームリンでプレーしたことで、スコットランドの名門セルティックが獲得に乗り出したにも関わらず、当時チームを率いていたラファ・ベニテス監督が移籍を認めなかったことに苦言を呈した。
「(リバプールで)1シーズンにほんの少しプレーするよりも、(レンタル移籍で)1シーズンに30~40試合プレーする方が、自分にとって有益だと感じたんだ。」
「今後のことを考えると、その方が有利だと思ったんだ。」
「ダンファームリンにいた時、リバプールに戻ったら、そのままレンタル移籍で戻ったんだ。でも、セルティックが僕と契約しようとする直前ではなかった。」
「彼らは100万ポンドか200万ポンドというお金を提示し、そこでのレンタル契約を踏まえて僕を獲得しようとしたんだ。」
「でも、ラファ(・ベニテス)は “ノー” と言った。」
「彼は僕と話すどころか、そのまま僕を送り出したんだ。」
「もしあそこに行って契約していたら、違ったものになっていただろうか?僕のキャリアはどうなっていたんだろう?」
「だけど、それは過去のことで、その後は素晴らしいキャリアを歩んできたよ。」
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