アルネ・スロット監督が就任したことで、序列が下がったウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス。ディオゴ・ジョッタが負傷していた期間も、本来は左ウイングのルイス・ディアスがセンターフォワードを任されており、オランダ人指揮官の信頼は決して高くない。
不遇の状況を過ごす25歳のストライカーに対して、サウジアラビアから熱視線が届いた。この冬の移籍市場において、アル・ナスルが2度にわたってオファーを出し、契約合意に向けて選手側とも話し合いが前進していたが、移籍が実現することはなかったと、ファブリツィオ・ロマーノ氏が海外メディア『Givemesport』で伝えた。
アル・ナスルが最終的に提示した金額は、7500万ユーロを超えていたようだ。同クラブを率いるステファノ・ピオリ監督はセンターフォワードを加えることを熱望していたため、移籍期限が閉まる前に、同等の金額でアストン・ビラからコロンビア代表FWジョン・デュランを獲得した。
リバプールがオファーを受け入れなかった理由は、金額ではない。サウジアラビアからの提示額は、レッズが求める金額に近しいものであったが、短い市場において、ウルグアイ人フォワードの代役を確保することが困難であると判断したことが背景にあるそうだ。
かねてより、前線には質の高いフォワードを6枚揃えたい意向を示していたスロット監督。オーナー陣はその意向を汲んだ形になったが、この夏には流れが変わる可能性もある。
サウジ・プロフェッショナルリーグだけではなく、ACミランも獲得に本腰を入れるとの報道もある。アンフィールドでは絶対的な存在になりきれておらず、この冬と同じく、適切な金額でのオファーが届けば売却もあり得る。
はたして、ヌニェスは来季もプレミアリーグに残るのか、もしくは中東やイタリア行きを決断するのだろうか…?