昨年の夏から継続的に話し合いが続くリバプールとエジプト代表FWモハメド・サラー。オファーが提示されているとの報道も流れるが、条件面で折り合いが付いておらず、すでに半年間を切っており、このままだと今シーズン限りでアンフィールドを離れる。
クラブ側は契約延長を希望し、選手側もアンフィールド残留を熱望していると言われるが、リバプールは今年6月に33歳になるエジプシャン・キングの年齢を気にしており、急激な衰えの可能性も拭えない中、魅力的なオファーを渋っているとも。
エジプト人ジャーナリストのAhmed Atta氏は、サラーの契約交渉を巡る内容を明かし、リバプールが提示している条件は現在の給与よりも遥かに低い金額で、ピッチ内外で魅せるパフォーマンスやリーダーシップに見合っておらず、オーナー陣に否定的な意見を述べた。
「(公の場で発言する)相応の理由があったようだ。最近知った情報では、リバプールは彼に1度だけ正式なオファーを出していた。」
「それは1ヶ月前か1ヶ月半前のような感じで、現在の彼が手にしているものよりも少なく、あるいは同等ですらなかったと言える。」
「だから、正直言ってとても驚いている。サラーの大ファンだとは言わないよ。」
「彼が繰り返しそのようなこと(契約問題)を口にすることに、私はいつも苛立っていた。しかし、今は彼がその話をするのには、とても合理的で納得のいく理由があるのだと思わせるようになった。あれだけの才能、あれだけのパフォーマンス、そしてこのチームにおけるあれだけの影響力を持つ彼には、少なくとも現状と同じ年俸を得るだけの根拠がある。」
「しかし、驚くべきことに、私が今知っているのは、最近になって、彼は現在の年俸よりも少ない、それどころか、まったく及ばない正式なオファーを受けたということだ。リバプールの経営陣が何を考えているのかはわからない。どんなことを考えているのかは理解できないよ。」
Anfield Watch
今回の証言が事実であれば、マージーサイドのクラブは是が非でも現在の給与額は支払いたくないのいだろう。おそらくオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクにも当てはまる話で、ベテラン勢は難しい交渉を迫られている。
一方で、今シーズンは順調にトップを走り続けるリバプールにおいて、ゴールとアシストを量産するエジプト代表ウィンガーがいなかったらと思うと寒気すらする。試合を決められるフォワードが少ない中、貴重すぎる存在であることは言わずもがな。
はたして、モハメド・サラーはリバプールと新たな契約に合意できるのか、もしくはサウジアラビアなど別のリーグに旅立ってしまうのか…?