オランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフが覚醒し、アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが安定したパフォーマンスを継続するリバプールの中盤の底。カーティス・ジョーンズや遠藤航らも控えており、盤石の体制を整えている。
ただし、アルネ・スロット監督は昨夏から補強を試みている。日本代表MFの特長とオランダ人指揮官の求める能力の違いによるところが大きいが、獲得に失敗したスペイン代表MFマルティン・スビメンディを筆頭に、ヨーロッパで頭角を表すミッドフィルダーに注目を寄せている。
英『Anfield Watch』によると、リバプールはパリ・サンジェルマンに所属するフランス期待の若手MFウォーレン・ザイール=エメリの動向を見守っており、評価額を超える移籍金を支払っても、アンフィールドに迎え入れたいようだ。
弱冠18歳のセントラルミッドフィールダーは、すでにトップチームで100試合に出場を飾っており、2023年にはフランス代表デビューを果たすと、これまで6試合でピッチに立ってきた。文字通りの逸材で、今後チームと代表の中盤を担う存在になり得る。
問題になり得るのは、昨年の夏に結んだ2029年6月までの長期契約。PSG側は折れる必要がなく、強気で交渉に応じるのは目に見えており、適正価格での獲得を信条とするリバプールが破格の金額を支払う可能性は低い。
一方で、同紙は18歳MFの代理人を務めるジョルジュ・メンデスに接触しているとも伝えている。マイケル・エドワーズやジュリアン・ウォードらとも良好な関係を築いており、それが移籍に向けた好材料になるかもしれないそうだ。
選手本人は新たなチャレンジにも前向きな姿勢を示しており、フランス代表でリバプールに所属する25歳DFイブラヒマ・コナテにも移籍について相談しているとも。
ボールテクニックやボール運びにも優れ、今後10年以上に渡って最前線で活躍できるだけのポテンシャルを持つ若き才能だが、レッズは優れた交渉術で契約をまとめることができるのだろうか…?