イングランド代表DFトレント・アレクサンダー＝アーノルドの去就は、レアル・マドリードとリバプールとの間で揺れ動いている。現行契約は今季限りで満了を迎え、フリートランスファーで退団という最悪のケースも考え得る。
北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーが控えるものの、もしもチームの副キャプテンがアンフィールドを離れる場合、新たな右サイドバックを補強しなければならず、これまでも複数のディフェンダーへの関心が噂されてきた。
海外メディア『Caught Offside』によれば、リバプールはアルネ・スロット監督の古巣フェイエノールトに所属する18歳DFジヴァイロ・リードに注目しており、試合でのパフォーマンスを確認するため、スカウトを派遣したようだ。
同じくプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドもスカウトを送り込んでいるとも報じており、オランダU-19代表のサイドバックを巡って、イングランドの名門クラブ同士の獲得レースが勃発する可能性がある。
リバプールのキャプテン、フィルジル・ファンダイクと同様に、スリナムにルーツを持つ若き右サイドバックは、今シーズンからトップチームに定着。スロット体制においてもベンチ入りこそしていたが、エールディヴィジでの出番はなかった。
ところが、今季は徐々にプレー時間を増やすと、最近の試合ではスタメンの座を確保しており、チャンピオンズリーグのACミラン戦ではホーム＆アウェイ戦の両方に先発出場を果たし、チームの次のラウンド進出に貢献した。
恵まれた体格とは言い難いが、小回りの効く運動能力とドリブル技術を武器に、攻撃時にも存在感を発揮。ボール扱いにも優れ、オランダ人指揮官が好みそうなプレースタイルを有する。また、ディフェンス面でも粘り強さを見せ、18歳という年齢も相まって魅力的なターゲットだ。
オランダのトップリーグでもまだデビューしたばかりで、経験値不足は否めない。一方で、スロット監督は同選手の能力は理解しているはずで、将来に向けた投資の意味合いも含めて、この夏に本腰を入れるかもしれない。
はたして、レッズはフェイエノールトの超新星獲得に動き出すのだろうか…？