ユルゲン・クロップ監督によってトップチームでチャンスを得ると、チームが強くなる流れとともに、自らも世界でも指折りの右サイドバックに成長したイングランド代表DFトレント・アレクサンダー＝アーノルド。
右足だけではなく、左足から供給される質の高いパスやクロスは数々のアシストを記録し、試合の流れを変えたことも多い。契約が今シーズン限りで切れ、レアル・マドリードとの間で揺れ動いており、その去就には大きな注目が寄せられている。
2004年から2010年までリバプールで指揮を執ったラファ・ベニテス元監督は、当時契約を更新したときにアカデミー管理の強化を狙っていたと明かし、若かりし頃のアレクサンダー＝アーノルドが恩恵を受けたと語った。
「皆さんがご存じないかもしれないことを教えましょう。」
「私が（リバプールと）契約を更新したとき、重要な変更のひとつはアカデミーを管理することだった。」
「トレントは当時、若い才能の持ち主の一人だったが、まだ若かったため、私は彼のことをよく知らなかった。フランク・マクパートランドと一緒に、ペップ・セグラの指導の下、この新たな体制に大いに貢献した。」
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リバプールは優秀なアカデミー選手を輩出してきた過去がある。マイケル・オーウェンやスティーブン・ジェラード、ジェイミー・キャラガーら世界的な選手たちが同時期に在籍してきた時代もあり、その後継者として地元出身のアレクサンダー＝アーノルドの存在は大きい。
フェンウェイ・スポーツ・グループ主導のもと、近年もアカデミーの充実化を推し進めており、地元の選手だけではなく、10代中盤の若き才能がアンフィールドでの活躍を夢見て、移籍してきており、アンダーカテゴリーでしのぎを削っている。
はたして、スペイン行きを選択してしまうかもしれないイングランド代表ディフェンダーに代わって、新たにリバプールの歴史に名を刻むアカデミー出身選手は現れるだろうか…？