フェイエノールトからリバプールにステップアップしたアルネ・スロット監督は、初めてのプレミアリーグにも関わらず、国内リーグやチャンピオンズリーグで好成績を挙げている。最終的な順位こそ予測不可能だが、初挑戦にしては上々の結果で終えることは間違いない。
ユルゲン・クロップ時代の縦に早いサッカーに加えて、ボールポゼッションを重要視するプレースタイルを導入したオランダ人指揮官は、いまのリバプールに求める選手像を明かし、敏捷性や仕事量、ボールの質の3点を挙げた。
「まずはクオリティーだ。そのクオリティーの高さが重要なんだ。」
「私が好きなこと、選手にとってとても大切だと思うことは、素早く方向転換できることだ。」
「仕事量、そして能力、ボールの質。球際のクオリティがなければ、リバプールでのプレーは忘れたほうがいい。」
「しかし、ボールのクオリティーが高くても、素早くターンしたり、素早く方向転換したりすることができず、たくさん走ることができない選手は、このレベルの現代的な試合でプレーするのは本当に難しいだろう。」
「プレミアリーグでプレーしている選手たちは、ボールに対するクオリティーが高い。ただ、どのタイミングでどの決断を下すべきかを理解しているかどうか。この3つの要素がカギになるかもしれない。」
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この冬にはブライトンやボルシア・ドルトムントからの関心も報じられたイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオットは、アルネ・スロット体制に移行後、プレー時間がめっきりと減っており、移籍の噂も飛び交う。
今回の発言が21歳ミッドフィルダーを指しているわけではないが、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライと比較すると、ボールの質以外では大きく遅れを取っており、それぞれの性能の違いによるところも多く、急激に高めることも難しい。
はたして、オランダ人指揮官は来季に向けて、理想的な新戦力の補強を敢行するのだろうか…?