サウサンプトンを去り、リバプールに移籍直後から最終ラインのディフェンスリーダーとして、守備を劇的に改善させたオランダ代表DFフィルジル・ファンダイク。一時期、大怪我の影響でパフォーマンスが低下したものの、近年はふたたび全盛期を思わせるほどのプレーに戻った。
今シーズンもフランス代表DFイブラヒマ・コナテとともに強固なディフェンスを形成する33歳のセンターバックだが、まもなく契約切れを迎える現行契約の更新に向けた話し合いは平行線のまま。合意がなされなければ、この夏でアンフィールドを離れることになる。
元サウサンプトンDFは、交渉がシーズン終了まで長引く可能性を示唆し、今のところはどうなるか選手自身も分からないことを主張した。一方で、目の前の試合に集中しているようで、ピッチでのプレーに全身全霊を傾けると語った。
「(シーズンが終わるまで待つ可能性は)間違いなくある。だからどうなるか見てみよう。」
「もしかしたら、このまま(契約を)全うして、まだ何もニュースがないのかもしれない。」
「現段階ではわからないし、先日(PSG戦後)もそう言った。でも、不安とかそういうものを作りたくはないし、ただ落ち着いて、次の10試合に勝つことに集中する。それが僕にとっての最大の関心事だ。監督、選手、ファンのためにプレーする。」
「だからこそ、何が起こるか様子を見よう。シーズンが終わるころには、きっとニュースがあるだろう。でも、どんなニュースかはわからない。」
「まだ10試合残っているからね。今のところ(他のクラブに移籍することは)考えられない。この夏が終わった後のことは考えられない。」
「言ったように、最も重要なことは献身的であり続けることで、僕は今リバプール・フットボール・クラブに全力を尽くしているし、そのことに疑いの余地はない。それは間違いないことだし、それ以外のことはない。」
「1、2、3回話し合いすれば決まるという話ではない。複数の要素があり、メディアに対して冷静である限り、今後何が起ころうとも慌てる必要はない。もし僕が心配していたら、少し心配そうにプレーしているところを見ることになるだろうけど、そんなことはない。」
クラブ側も、選手側もアンフィールド残留を希望しているとも言われるものの、停滞が続く交渉事情。どういった面で折り合いがついていない内部情報には触れられず、本当に今シーズン限りで去ってしまうのかという疑念も生まれる。
その場合には、補強はどうなるのか。そこから発生する様々なヤキモキする気持ちがあるとはいえ、今のリバプールがファンダイクを手放すデメリットは計り知れず、近く良いニュースが報じられることを願っている…