ベテランDFフィルジル・ファンダイクの契約満了が迫る中、リバプールにとって最終ラインが守備陣の強化を喫緊の課題となっている。センターバックだけではなく、左サイドサイドバックの補強にも力を入れている。
もしもオランダ代表DFとの契約が更新できたとしても、まもなく34歳を迎えるだけに後継者探しは避けて通れない。そして、昨年の夏にはニューカッスル・ユナイテッド移籍が近づいていた24歳のセンターバック確保に向けて動きが見られたようだ。
英『DaveOCKOP』によると、プレミアリーグの強豪リバプールは、クリスタル・パレス所属のイングランド代表DFマルク・グエイの代理人と数日間にわたって綿密な交渉を行ったとされており、この動きは今夏の移籍市場における大きな注目点となっている。
グエイは、チェルシーの下部組織出身の才能豊かなディフェンダーで、2021年夏にクリスタル・パレスへ完全移籍して以来、ディフェンスリーダーとして目覚ましい成長を遂げた。安定したパフォーマンスと高いリーダーシップは、名門クラブの目に留まるのは当たり前で、熾烈な獲得競争に発展しても不思議はない。
ビルドアップ能力の高さは、現代サッカーのディフェンダーに欠かせない要素として高く評価されている。昨年のEURO2024では準優勝に貢献し、その存在感を遺憾なく発揮。プレミアリーグのみならず、国際舞台でも認められており、トーマス・トゥヘル監督率いるイングラン代表の初陣にも選出された。
ホームグロウン選手として扱える点も魅力的なディフェンダーだが、安価での獲得は困難。今夏には契約期間が1年を切るものの、ロンドンのクラブが弱きな交渉を行うとは思えない。とはいえ、フリートランスファーでの放出は財政的にも痛手で、バランス感覚が必要なる話し合いが必要になる。
古巣のチェルシーに加えて、昨季本格的に獲得に乗り出していたニューカッスルも諦めていない。はたして、リバプールは来季以降に向けて、どのように最終ラインを強化していくのか、注目が集まる…