アンディ・ロバートソンとコスタス・ツィミカスと優秀な左サイドバックを抱えるリバプール。スコットランド代表DFはレギュラーとして、アップダウンを繰り返し、ディフェンダーとは思えないアシスト数を記録したこともある。
ギリシャ代表DFもピッチに立てばそれなりのパフォーマンスで期待に応え、控えとして十分な役割を果たしてきた。しかし、左サイドバック陣の平均年齢は高まっており、マージーサイドのクラブが、ロバートソンの長期的な後継者を探すのは理にかなっている。
運動量や反応速度など全盛期からは衰えが否めないスコットランド人ディフェンダーに対して、ギリシャ人ディフェンダーもその座を脅かすまで至っておらず、ボーンマスDFミロシュ・ケルケズを筆頭に、新世代のサイドバック確保を視野に入れなければならない。
英『Daily Mail』によれば、レッズはビジャレアルに所属する25歳DFセルジ・カルドナもリストに加え、そのパフォーマンスをスカウティングしているようだ。
昨年の夏、ラス・パルマスからフリートランスファーでビジャレアルに移籍したスペイン人のサイドバックは、加入初年度ながらもスタメンに定着。ここまで国内リーグやカップ戦を通じて、26試合で出番を得ており、ラ・リーガでも屈指のプレーを披露している。
スペイン代表歴こそないが、前所属のクラブでは通算117試合に出場。積極的な攻め上がりからチームの攻撃に厚みを加え、ディフェンスにおいても集中力を切らさずに、タックルやインターセプトから相手の攻撃を食い止める。
スペイン国内でしかプロ経験がなく、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグでの経験もない。代表歴も乏しく、国際舞台での試合数もない。トップレベルでの経験については物足りない印象が強く、リバプールに適しているとは言い難い。
現時点ではいえば、プレミアリーグで実績を残すハンガリー代表DFやオランダ注目の大器、アヤックスDFヨレル・ハトらが優先されるべきターゲットであることに変わりないが、カルドナは1年のみでビジャレアルを離れ、プレミアリーグにステップアップを果たすのか…?