RBライプツィヒから加入して以来、元カメルーン代表DFジョエル・マティプとレギュラー争いを繰り広げ、いまでは押しも押されぬセンターバックの地位を築いたフランス代表DFイブラヒマ・コナテは、パートナーのオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクと強固な最終ラインを形成する。
抜群のスピードとフィジカルで相手の攻撃を止める。最近は試合を読む力も向上し、必要なときに必要な場所でプレーし、恵まれた身体能力に依存しないディフェンスを連続して行える。また、前線へのフィードやパスの精度も改善し始めている。
2026年6月までの契約となっている25歳のセンターバックに対して、リバプールは昨年に新契約オファーを提示したと報じられた。ところが、今の今まで交渉に進捗が見られておらず、来シーズンに向けての懸念材料となっている。
海外メディア『TEAMtalk』によれば、この夏には契約の残り期間が1年を切るフランス人ディフェンダーの動向を見守る2つのクラブがあり、母国のパリ・サンジェルマンとスペインからレアル・マドリードが熱視線を向けているようだ。
マージーサイドのクラブは売却するつもりは毛頭なく、ファンダイクが退団した後にはディフェンスリーダーを任せたいとすら考えている。契約期間が残り少なくなろうとも、シーズン中に契約更新に達せれば良い話で、他クラブからの話に耳を傾けるわけもない。
ただし、そこで頭をよぎるのが、今シーズンの契約更新状況。モハメド・サラーやフィルジル・ファンダイク、トレント・アレクサンダー=アーノルドの3選手は今シーズン限りで契約満了となるにも関わらず、シーズン終盤まで交渉が長引いている。
いずれの選手もトップレベルのパフォーマンスを継続しているが、満了までの日数がなくなりつつある中、心中穏やかではないはずだ。アルネ・スロット監督は記者会見では明言を避けているが、話し合いが難航しているのは事実。
そんな状況に、コナテも陥ってしまう可能性がある。さらに、もしもフリートランスファーで退団となれば、リバプールは収入を得られずに痛手を追うことになる。まして、高額な移籍金が期待できる選手だけに勿体無い。
現時点でフランス代表DFがアンフィールドを去る未来は想像しにくいが、今後もずっとプレミアリーグに留まり、プレーし続けてくれるのだろうか…?