エジプト代表FWモハメド・サラーの去就が慌ただしくなっている中、ダルウィン・ヌニェスやルイス・ディアス、ディオゴ・ジョッタら主力フォワード陣にも退団の噂がチラついている。さらに、フェデリコ・キエーザは活躍できておらず、イタリア復帰も近づく。
来シーズンに向けて、攻撃陣の入れ替えが進む可能性もあるリバプールは、数々のセンターフォワードやウィンガーをリストアップしている。最前線のアタッカーと右ウィンガーが最優先されるべきポジションで、新たな時代に歩みを進めている。
海外メディア『Caught Offside』によれば、マージーサイドのクラブは今季好調を継続するノッティンガム・フォレストで攻撃陣を牽引するひとり、イングランド代表FWモーガン・ギブス=ホワイトに注目しているが、トッテナム・ホットスパーとの争奪戦も予想されるようだ。
25歳の攻撃的な選手は今シーズンもレギュラーを任されており、プレミアリーグで25試合が終了した時点で、5ゴール7アシストを挙げている。数字に残っている部分だけではなく、豊富な運動量でピッチ全体を走り回り、ゴール前にも必ず顔出すプレースタイルはカウンター重視のノッティンガムに完全にフィットしている。
昨シーズンは左右のウィンガーなど様々なポジションで起用されていたが、今季は攻撃的ミッドフィルダーに専念。プレッシングだけではなく、囲まれてもボールを保持し、前線に展開する能力にも秀でている。
アルネ・スロット体制において、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライにかかる負担が増えている。ハーヴェイ・エリオットは100%信頼を勝ち取っているとは言い難い。ピッチ全体をカバーできるだけの走力には不安が残り、小柄な体躯だけに対人守備も強くはない。
カーティス・ジョーンズが同ポジションを務めていたこともあるが、チャンスメイクの部分で少し劣っている印象も強く、一列後でのプレーが適任だ。
ハンガリー人ミッドフィルダーの負担を軽減するためにも、プレミアリーグで結果を出し続けている25歳のアタッカーは魅力的な存在に映るのは間違いない。年齢的にもステップアップには適切な時期を迎えている。
ただし、今シーズンの好調ぶりが移籍を阻む可能性も高い。このままチャンピオンズリーグ出場権を得られれば、現在のチームに留まる方向に傾くため、引き抜きが難しくなる。
国内の強豪クラブから熱視線を送られるイングランド代表のアタッカーは、それでも毎シーズン、トップ争いを繰り広げる可能性も高いクラブへの移籍を選択するのだろうか…?