アカデミー育ちのジャレル・クアンサーは、今季のプレミアリーグ開幕戦で先発出場を果たすも、前半で交代。その後はカップ戦要員になり、国内リーグやチャンピオンズリーグではベンチスタートが多くなった。センターバックでの出番も限られており、右サイドバックとして起用されることも増えた。
アルネ・スロット監督からの信頼は徐々に増している印象はあるものの、センターバックとしての序列は4番手。ジョー・ゴメスが怪我で負傷しているから3番手として扱われているが、来シーズンはどのような立場になるかは分からない。
トレント・アレクサンダー=アーノルドの後釜確保や、アンディ・ロバートソンの後継者探しを行つつも、新たなセンターバック獲得を狙っているとも言われ、最終ラインの競争がさらに激化するかもしれない。
英『The Times』によると、ニューカッスル・ユナイテッドがリバプールの22歳ディフェンダーに関心を示しており、3000万ポンドにアドオンを加えたオファーでの獲得を狙っているようだ。
アンフィールドでは通算50試合以上に出場してきたイングランド代表DFは、安定感のあるディフェンスで守備陣を支え、現代的な守備者に求められるボール扱いや前線へのパスも一定レベルのものを持ち合わせている。
ユルゲン・クロップ前監督は重宝しており、新たなディフェンスリーダーとして期待されていた。オランダ人指揮官が率いるチームでは、どちらかといえばチームメンバーになっており、絶対的な立場として認識されていない。
海外メディア『The Athletic』ジェームズ・ピアース記者は、スロット監督の来季に向けたチームの構成に22歳のセンターバックが含まれていると報じており、マージーサイドのクラブは売却を容認しないとも。
現実的には若きディフェンダーを放出するとは思えず、来季以降もアンフィールドでの活躍が期待される。はたして、予想に反して、イングランド人DFがリバプールを去る未来がきてしまうのだろうか…?