ユルゲン・クロップ監督の最後のシーズンに、トップチームで活躍した22歳DFジャレル・クアンサー。今シーズンの開幕戦ではスタメン出場を果たすも、その後はベンチが固定位置になり、プレー時間は限られている。
本職ではない右サイドバックなどでも起用され、カップ戦では出番を得るものの、20歳前半という成長に打ってつけの期間をベンチウォーマーとして過ごすのは勿体無い。来季には新たなセンターバックが加わるとの噂もあり、さらなる競争に巻き込まれる可能性がある。
選手としてキャリアをふたたび軌道に乗せるためにも、新たなクラブでのスタートも悪くない選択肢だが、マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムでスカウトを歴任したミック・ブラウン氏は、ニューカッスル・・ユナイテッド移籍は両者にとって有意義な移籍になるだろうと語った。
「リバプールでは、彼のチャンスは限定的なものになるだろう。彼がユースチームにいた頃、私はクアンサーをスカウトし、トッププレーヤーになる素質があると常に思っていた。」
「彼はキャリアの中で一定のレベルまで来たが、今はもう一度突き進む必要があると思う。そのためには、トップレベルでサッカーをしなければならない。
「現時点でリバプールにいる選手の選択肢を考えると、彼がすぐにレギュラーになれるとは思えない。特に彼らが新しい選手と契約を結ぼうとしている間はね。」
「ニューカッスルでプレーするチャンスがあるなら、彼はそれを望んでいると聞いている。自分のキャリアにとって何がベストかわかっているし、現段階では毎週プレーできることがベストなんだ。」
「彼にとっても、ニューカッスルにとっても、この移籍が実現すれば、非常に有望な若手選手を獲得することになる。」
Football Insider
高身長で空中戦にも強く、モダンなディフェンダーに求められる足元のボールコントロールも兼ね備える。冷静な立ち振る舞いは年齢に似合わず、落ち着いたプレーも持ち味で、プレミアリーグでレギュラーを張るだけの能力を持つ。
フィルジル・ファンダイクやイブラヒマ・コナテ、ジョー・ゴメスに次ぐ、4番手のセンターバックと序列は低く、ここからアルネ・スロット監督の評価を巻き返すには相当の努力が必要となる。
はたして、22歳のセンターバックは新天地に移り、新たなキャリアを歩むことになるのか?もしくは、来季以降もアンフィールドでスタメン争いに全力を傾けるのだろうか…?