フィオレンティーナやユベントスで活躍するも、新監督が就任したトリノのクラブでは戦力外。2024年の夏にはプレシーズンにすら帯同できない状況に陥り、新天地を探していたイタリア代表FWフェデリコ・キエーザはバルセロナ移籍も取り沙汰される中、リバプールに加わった。
新たな国でキャリアの再建を狙った27歳ウィンガーだが、イングランド生活やサッカーへの適応に苦労。また、プレシーズンで試合勘のなかった同選手は、シーズン開幕に間に合わず、その後もコンディション調整に苦しみ、現時点で未だに387分間しかプレーできていない。
わずか1年でのイタリア復帰も報じられており、主要クラブがこぞって関心を示していると言われてきた。そして、ASローマも争奪戦に加わり、来シーズンのローン移籍に向けて、接触を取り始めたと、イタリア紙『Repubblica』が伝えた。
プレミアリーグでは先発出場はおそか、プレーした総時間は3分にも満たない。イングランドでは決して成功しておらず、同選手のパートナーもイギリスでの生活に満足していないとも言われ、母国復帰は近いかもしれない。
ナポリやインテル・ミラノら様々なクラブが興味を持っており、セリエAでの実績十分なアタッカーに魅力を感じるチームは多い。また、インテンシティの低いイタリアサッカーであれば、まだまだ通用する可能性もあり、選手にとっても悪くないオプションだ。
同国代表では51試合に出場し、7ゴールを奪ってきた。前々回のユーロでの大活躍は誰の目にも明らかだが、当時を思い起こさせるパフォーマンスを取り戻せていないのも事実。
ダルウィン・ヌニェスやルイス・ディアスら他の前線の選手にも移籍の噂が持ち上がっており、キエーザも含めて大幅な入れ替えが行われる可能性も否定できず、久しぶりに多くの予算を投じる移籍市場を過ごす未来もあり得る。
はたして、元ユベントスFWは今シーズンをもって、イングランドを離れて、イタリアの地に舞い戻るのだろうか…?