昨年の夏にクリスタル・パレスからのステップアップが取り沙汰されたイングランド代表MFエベレチ・エゼ。プレミアリーグでの実績を持ち、同リーグでも屈指の攻撃力を示してきた攻撃的ミッドフィルダーだが、今シーズンはロンドンに残ってプレーしている。
当時右ウイングで高い破壊力を誇ったフランス代表FWマイケル・オリーセがバイエルン・ミュンヘンに移籍してしまったこともあって、成立しなかった移籍が1年越しに現実になるかもしれない。
海外メディア『CaughtOffside』によると、6000万ポンドのリリース条項を持つイングランド代表ミッドフィルダーに対して、リバプールとアーセナルが関心を示しており、マンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパーらと争奪戦を展開する可能性があるようだ。
独特なステップでのドリブルは対峙するディフェンダーを翻弄し、ゆったりしたリズムから一気にギアを上げ、味方のチャンスを演出する。フリーキックの精度も高く、ペナルティエリア外から何度もゴールを奪ってきた。
今シーズンはここまで32試合で6ゴール9アシストと見事な成績を残しており、強豪クラブへの移籍の準備も整った。契約は2027年6月まで残っているため、リリース条項よりも金額が下がるとは思えず、獲得を希望するクラブは6000万ポンドを支払わなければならない。
ただし、クリスタル・パレスからの移籍はこの夏も一筋縄ではない可能性も高い。マルク・グエイやアダム・ウォートン、ジャン＝フィリップ・マテタらにも退団の噂が持ち上がっており、主軸をいい気に手放すのはリスクが高すぎる。
シーズン前半戦こそ調子を崩し、降格圏争いにも巻き込まれていたオリヴァー・グラスナー監督日切るクラブだが、今夏の移籍市場において、チームの主力を入れ替えることになるのだろうか…？