フィルジル・ファンダイクとともに、リバプールのディフェンスを劇的に改善させたブラジル代表GKアリソン・ベッカー。相手ストライカーとの1対1や前線へのフィード、ペナルティエリアを出てのボール処理などあらゆる面で高いレベルを持つ世界でも指折りのスイーパーキーパーだ。
今シーズンは怪我で離脱する期間もあったものの、ピッチに立てば安心感のあるセービングで、ピンチの芽を摘み取ってきた。チャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦では神がかりのシュートストップを連発し、32歳になったいまも第一線で活躍できることを証明している。
来シーズンからはジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリとのレギュラー争いが待ち受けるが、プレミアリーグでの経験や足元の技術、幅広いエリアのカバーなど様々な側面において、ブラジル人ゴールキーパーが優位な立場にいる。
モハメド・サラーやフィルジル・ファンダイクの契約問題が解消されたリバプールだが、チームの絶対的な守護神を狙うクラブがある。トルコ紙『Fotomac』によると、2027年6月まで契約を結ぶ同選手に対して、ガラタサライが代理人と話し合いの場を設けたようだ。
昨年の夏にはサウジアラビアからの関心も報じられ、選手自身も話があったことを認めており、ベテランGKを巡る争奪戦は活発化するかもしれないが、資金力では中東のクラブに軍配が上がる。また、トルコのクラブがアリソンが要求する給与を支払えないとも伝えている。
アルネ・スロット監督にとっても貴重な戦力であるブラジル代表GKが今季限りでチームを去る未来図は描きにくいが、はたして予想を覆す展開になることはあるのだろうか…?
