トッテナム・ホットスパーとの試合でプレミアリーグ制覇を成し遂げたリバプールは、スタンフォード・ブリッジでのチェルシー戦では先発メンバーを少し入れ替えて、ロンドンでの戦いに臨んだ。
遠藤航やハーヴェイ・エリオットが今季、プレミアリーグで初めての先発の座を掴む一方、ディフェンスにおいてはジャレル・クアンサーやコスタス・ツィミカスが試合開始からピッチに立った。
シーズン中はあまりローテーションを多用していなかったからか、開始3分に早々と失点。その後はポゼッションを高め、ゴールに迫るも得点ならず。後半にはクアンサーのアンラッキーなオウンゴールで追加点を許すも、フィルジル・ファンダイクのヘディングで1点差に迫る。
ところが、リバプールは同点弾を奪えずに、アディショナルタイムには3失点目を喫した。そもそもモチベーションを保つのは難しい試合で、レギュラーメンバーを入れ替えたこともあって、妥当な結果とも言えるが、負けは心地よいものではない。
この試合で先発として起用されたエリオットや遠藤について、アルネ・スロット監督は試合後に発言。トレーニングを通じてのハードワークで先発の座に相応しいと語りつつも、チェルシー戦だけで評価されることはないとも付け加えた。
「彼らは今シーズン、とてもハードなトレーニングを積んできた。だから、彼らはこの試合に出場する資格があると、私は思っている。」
「私たちは、この試合だけで彼らを判断するのではなく、毎日トレーニング場で、そして私たちのためにプレーする瞬間ごとに判断している。」
プレミアリーグはまだ3試合を残しているものの、リバプールは来季のチーム作りにも力を入れている。センターフォワードを筆頭に、センターバックや左右のサイドバック、守備的MFや攻撃的MFなど満遍なく強化すべきポジションがあり、本格的な選手の入れ替えが実施されるかもしれない。
ただし、予算との兼ね合いもあって、すべてのポジションにワールドクラスのプレーヤーを連れてくるのは困難を極める。優先すべきポジションを洗い出し、チームとしてお金をかけるところを取捨選択しなければならない。
とはいえ、昨年の夏とは異なり、忙しい夏の移籍市場が待ち受けるリバプール。オランダ人指揮官は、新たな選手が入ることは良いことであると明かしつつも、ファンダイクとサラーとの新契約ですでに大きな夏を過ごしていると語った。
「フィルジルとモウと契約延長したことで、すでに大きな夏となったが、シーズンの大部分は、誰もがそれを予想していなかったと思う。彼らをキープできたことは大きなことだ。」
「私は今のチームに満足していると言った。これから夏を迎えるが、フレッシュなエネルギーがもたらされるのは良いことだ。すでに良い夏だったし、リーグ優勝も果たした。」
