2015年に地元からリバプールのアカデミーに加わり、そのままトップチームに昇格を果たしたアイルランド人GKクィービーン・ケレハー。スペイン人GKアドリアンから2番手GKの座を奪うと、ブラジル代表GKアリソン・ベッカーが怪我でいない期間にゴールマウスを任されている。
ポーカーフェイスで、パフォーマンスも安定感抜群。カラバオカップ決勝でも先発からトロフィーを勝ち取った経験もあり、プレミアリーグでも屈指の控えGKだ。しかし、26歳とキャリアの全盛期を迎えるだけに、毎週プレーできる環境を求めるのは必然で、今夏での退団がほぼ決まっている。
ボーンマスやチェルシーなどの名前が浮上する中、アイルランド代表のヘイミル・ハルグリムソン監督はどのクラブでもいいから、レギュラーとしてプレーできるチームへの移籍を懇願。彼ほどの能力を持っている選手がプレーしないことが勿体無いとも付け加えた。
「レギュラーとしてプレーできるクラブに行ってほしい。」
「チャンピオンズリーグでもプレミアリーグでも、彼は最高のレベルでプレーし、本当によくやっている。私はただ、彼が幸せで、毎週のようにプレーしていることを望んでいる。」
「彼が最高のレベルでプレーしたいのは分かっている。確かなことはわからないが、トップレベルでプレーすることになるだろう。彼自身もそう話している。」
「レギュラーとしてプレーしているのであれば、どこでも構わないよ。プレーしないのはもったいないからね。」
The Irish Independent
ゴールセービングだけではなく、足元の技術にも優れ、後ろからのボール回しにも貢献できる。安心できる控えGKの退団は大きな痛手だが、昨夏でも移籍を希望していたこともあって、さすがにキャリアの優先すべき時期に差し掛かっている。
さらに、ジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリが加わることが内定。厳密には契約済みだが、今シーズンはバレンシアにレンタルバック中の24歳GKがアンフィールドでスタメンの座を賭けて勝負に挑む。
ほとんどのプレミアリーグのクラブにとって、1番手GKになれる実力のあるアイルランド代表GKはどのクラブに旅立つのか…?
