2019年にサントスからレアル・マドリードに加入したロドリゴは、これまでにラ・リーガ優勝3回、チャンピオンズリーグ制覇2回と、タイトル獲得に貢献してきた。。カルロ・アンチェロッティ監督の信頼も厚く、レギュラーとして定位置を掴んできたが、状況は大きく変わりつつある。
今シーズンからはパリ・サンジェルマンからフランス代表FWキリアン・エムバペが加入。前線の競争が激化した。そこまで出場機会が減った印象はないが、本人も現状に不満を抱いているとされ、キャリアの新たなステージを模索している段階だ。
海外メディア『TBR Football』グレアム・ベイリー記者によると、リバプールやアーセナル、マンチェスター・シティらブラジル代表アタッカーの去就に注目するクラブは、すでに選手側と接触済みで、今夏の移籍実現に向けた布石を打ったようだ。
プレミアリーグ同士による熾烈な争奪戦に発展する可能性が急浮上。この夏の移籍市場を揺るがすビッグディールが現実味を帯びてきた。また、イングランド行きにポジティブな反応を示しているとも伝えられており、事態は水面下で急速に動いているようだ。
カルロ・アンチェロッティ監督は今季限りで退任予定で、後任にはバイエル・レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督が最有力と報じられている。新監督の構想に自身が含まれるのかどうかを見極めたうえで、最終判断を下す方針ではあるものの、場合によっては放出に傾く可能性もゼロではない。
ロドリゴへのリバプールの関心が報じられたのは今回が初めてではない。昨夏にも獲得を検討していたと言われ、当時は約8400万ポンドとも言われるオファーが取り沙汰されたが、今回はそれを上回る形で再度アプローチを試みるそう。
右ウイングを主戦場としながら、左サイドや中央でも高いパフォーマンスを発揮できる柔軟性を持つブラジル人フォワードは、将来的なエジプト代表FWモハメド・サラーの後継者として、また最前線や左ウイングでも重宝されるだろう。
昨年時点では退団は現実味のないニュースとして捉えられてきたが、チームが変わりゆく中で、24歳のアタッカーの心境に変化が生じてもおかしくはない。まさに、リバプールからの旅立ちを発表したイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドに似通ったものを感じられるかもしれない。
24歳という若さで、すでに世界最高峰の経験を積んでいるロドリゴは、新体制における攻撃の軸として大きな期待が寄せられる。アーセナルやマンチェスター・シティといったライバルクラブも虎視眈々と動いている中、プレミア移籍の行方は大きな話題となることは間違いないだろう…
