ユルゲン・クロップ政権で絶対的な右サイドバックとしてプレーし続けたイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドは、リバプールとの新契約を拒否し、レアル・マドリードでの新たなチャレンジに歩みを進める。
北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーがそのままレギュラーポジションを埋める想定だが、過密日程を勝ち抜くためには、右サイドバックの陣容に厚みをもたせる必要がある。ジョー・ゴメスらも負傷癖が抜けておらず、安定的に稼働できるディフェンダーが求められる。
そんな右サイドバックに加わる可能性のあるターゲットとして、バイエル・レバークーゼンのオランダ代表DFジェレミー・フリンポンが継続的に報じられている。今季限りでステップアップを希望しているとも言われ、プレミアリーグでの挑戦にも前向きなようだ。
リバプール加入にもポジティブな姿勢を貫く同選手だが、デイヴィッド・リンチ氏(英ジャーナリスト)はマージーサイドのクラブが関心を示すかには疑問符を投げかけた。サイドバックよりもウイングバックで、レギュラーになれるか分からない環境に飛び込むとは思っていない。
「フリンポンの件では、デイビッド・オーンスタインが書いたものを見たが、彼はかなり安い値段で市場に出ていて、リバプールに加入するチャンスに飛びつくだろうと書いてあった。」
「だからといって、リバプールが興味を示しているわけではまったくない。彼は右ウイングバックで、右サイドバックではない。コナー・ブラッドリーのようなに右サイドバックをこなせる選手がいたとして、フリンポンがそのバックアップになりたいと思うだろうか?私はそのような関係には懐疑的だ。」
Sports Mole
シャビ・アロンソ監督のもとで、サイドバックよりも高い位置でプレー。守備負担の少ない中で、積極的な攻撃参加は最大の魅力。ブンデスリーガを制覇した昨シーズンの活躍は目覚ましいものがあり、一躍人気銘柄となった。
スペイン人指揮官もレアル・マドリード行きが噂されており、チームのエース、フロリアン・ヴィルツにはマンチェスター・シティやバイエルン・ミュンヘンなどへの移籍が取り沙汰されており、レバークーゼンが生まれ変わる可能性が高まっている。
元々シティのアカデミーに所属していただけに、フリンポンにとってはイングランドのサッカーは初見ではない。ただし、守備よりも攻撃に比重を置くオランダ人選手が、アルネ・スロット監督の求める要件に当てはまっているかは未知数なところもある。
はたして、今季限りでドイツを離れる確率の高いフリンポンは、今後どのようなキャリアを歩むことになるのだろうか…?
