2024-25シーズンのプレミアリーグ王者となったリバプールは、歓喜の余韻も束の間、すでに次なるシーズンに向けた準備を進めている。そんな中で、アルネ・スロット体制1年目にして唯一の補強となったフェデリコ・キエーザの去就が大きな注目を集めている。
イタリア代表ウィンガーはモハメド・サラーの控えとして期待されるも、シーズンを通してコンディション不良に悩んだ。ピッチに立つことも稀で、スロット監督含めてコーチ陣の評価が決して高くないのは明白だ。
イタリア紙『La Gazzetta Dello Sport』によれば、セリエAの強豪ナポリはキエーザ獲得に向けてリバプール幹部と具体的な交渉を進めており、すでに正式なオファーを提示済みのようだ。
ナポリ側は買い取りオプション付きのレンタル移籍を提案。一方のリバプールは、この提案に難色を示しており、買い取り義務の条項を強く求めていると伝えられる。この契約形態を巡る攻防が、現在の交渉の焦点となっている模様。
シーズン中からイタリア復帰が噂されてきた選手本人はセリエAへの復帰を熱望しているとのこと。ナポリでチャンピオンズリーグの舞台に立ち、レギュラーとして出場することにより、ふたたびイタリア代表のユニフォームを掴むことを強く望んでいる。
報道によれば、現在の給与はナポリにとって大きな問題ではなく、個人条件に関しても合意の可能性は高い。スロット体制下で余剰戦力に分類されたキエーザにとって、母国復帰はキャリア再建の鍵となりそうだ。
セリエAで高い実績を誇るキエーザだが、リバプールでのシーズンは物足りないものに終わった。だが、ナポリ移籍が実現すれば、ふたたび輝きを取り戻し、イタリア代表への返り咲きも現実的となる。リバプールとナポリの交渉がどのような結末を迎えるのか、そしてキエーザはどんな決断を下すのか…？