アルネ・スロット監督は就任初年度でプレミアリーグ制覇を達成したリバプールは、2025年の夏の移籍市場において、チームの再構築に乗り出すと見られている。ディフェンス陣は特に選手の入れ替えが行われる予想がされており、注目を集めるのは、ギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスの去就だ。
今シーズンは30試合に迫る試合に出場をしているが、ほとんどが途中交代。パフォーマンスの低下が目立つアンディ・ロバートソンからレギュラーの座を奪うに至っておらず、現状は決して楽観できるものではない。
ドレッシングルームではチームメイトから好かれる明るい性格で知られ、”グリーク・スカウサー” として人気。契約も2027年6月まで残っているものの、クラブは今夏の売却を視野に入れている模様だ。
英『Daily Mail』ルイス・スティール記者によれば、今季チャンピオンシップからプレミアリーグに昇格したリーズ・ユナイテッドが獲得に関心を寄せているようだ。
来シーズン、プレミアリーグ残留を目指すリーズは戦力アップグレードが急務。特に左サイドバックは補強ポイントのひとつとされており、現レギュラーのジュニオル・フィルポにはレアル・ベティス移籍の可能性が浮上している。
一方のリバプールも左サイドバックのポジションを再編する構えを見せている。報道によれば、ボーンマスに所属するハンガリー代表ミロシュ・ケルケズの獲得に動いているという。この補強が実現すれば、現有戦力のロバートソンかツィミカスのいずれかが放出される可能性が高い。現時点で放出候補として名前が挙がっているのはツィミカスであり、世代交代を推進するクラブの意思が透けて見える。
ツィミカスにとってはプレミアリーグでふたたび輝くための絶好の機会となり、リーズにとっては即戦力かつ経験豊富な左サイドバックを加える絶好のチャンスだ。スロット監督の下で変貌を遂げるリバプールにおいて、ツィミカスの新天地がどこになるのか…？