ユベントスから鳴り物入りで加入したイタリア代表FWフェデリコ・キエーザだが、アンフィールドでの未来は早くも不透明になっている。コンディション不良を理由に数多くの試合をベンチ外で過ごし、トップチームでのプレー時間は限定的。期待された役割を果たせず、リバプール退団の可能性が取り沙汰されている。
海外メディア『Caught Offside』によると、リバプールは元フィオレンティーナFWに対するオファーを受け入れる構えを見せており、完全移籍のみを容認する姿勢だ。クラブが設定した移籍金は1500万〜2000万ユーロと報じられている。
ただし、移籍の障害となるのが高額な給与だ。『Capology』によれば、キエーザは現在リバプールで週給15万ポンドを受け取っており、この待遇がネックとなっている。過去10ヶ月での出場時間の少なさを考えれば、新天地でも同水準の給与を維持するのは難しいだろう。
キエーザの去就を巡っては、イタリアとイングランドの複数クラブが動向を注視している。ACミランとナポリは同選手の母国復帰に関心を示しているものの、いずれも給与面での折り合いがつかず、実現性は未知数。
一方で、トッテナム・ホットスパーは現実的な選択肢として急浮上している。クラブの財政状況は良好であり、今季プレミアリーグで下位に沈むロンドののクラブにとって有力な選択肢となる。加えて、フェネルバフチェも獲得に興味を示しており、トルコからのサプライズオファーが現実味を帯びている。
最終的な決断はキエーザ自身の意思に委ねられることになりそうだが、アンフィールドで名誉挽回を目指すのか、それとも出場機会を求めて新天地へと活路を見出すのか…？