モハメド・サラーやフィルジル・ファンダイクとの契約延長に成功したリバプールだが、レアル・マドリード行きを希望したトレント・アレクサンダー=アーノルドを引き止めることは叶わず、今シーズンをもって、移籍金なしでチームを退団する。
そもそもディフェンスは批判の的になるほどに拙いが、後方から繰り出されるロングパスは絶品。流れの中で中盤に移り、そこから攻撃の組み立てにも参加し、これまで通り、モハメド・サラーとの連携から右サイドを崩すこともしばしば。
フリーキックやミドルシュートなどキック力も世界でもトップクラスだが、彼の退団で低下するのは創造性だとクラブ側は認識しており、クリエイティビティに優れるシャビ・シモンズやフロリアン・ヴィルツに関心を示しているのは必然であると、海外メディア『TBR Football』グレアム・ベイリー記者が伝えた。
「その背景には、リバプールがここ数カ月の間にフリンポンをチェックし、興味深いことにシャビ・シモンズについても同様の調査を行ったことがある。」
「何度もシモンズの話に戻るが、彼を非常に気に入っていて、ライアン・フラーフェンベルフと話したこともある。」
「リバプールの上層部がユルゲン・クロップにシモンズのことを話したかもしれない、という可能性は否定できないと聞いている。」
「リバプール側としては、トレントの後釜という意味では、右サイドバックを見つけることだけが目的ではない。」
「彼らは内々に認めており、情報筋はリバプールがトレントの最大の損失は彼の創造性だと感じていることを認めている。」
「そのため、彼らはクリエイティブな選手を引き入れようとしており、それはおそらく10番という形になっているようだ。」
「だから、彼らがフロリアン・ヴィルツの獲得に動いているのは、偶然ではない。」
「とはいえ、私はヴィルツについて全く異なることを耳にしている。リバプールの関心が我々が考えているほど大きいとは思えないが、ヴィルツをめぐってはレアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンの二頭争いが続いている。」
「バイエルンは彼の獲得を期待しているが、リバプールは今、中盤に多くの選手を起用し、チームにないプラスアルファを与えようとしている。」
マンチェスター・シティがドイツ代表MFの争奪戦から離脱したとも伝えられるが、バイエルン・ミュンヘン移籍が濃厚と見られる同選手獲得には高額な移籍金という障壁が残っている。
オランダ人も多いチームにおいて、シモンズは環境への適応では優位で、移籍金もヴィルツに比べると安く、前線の様々なポジションでプレーできるのも魅力的だ。
どちらの選手も今夏でステップアップが予定されており、次なるクラブがどこになるか注目される。はたして、リバプールはヨーロッパでも屈指の攻撃的な若手選手を手中に収められるのだろうか…?
