ブライトンからリバプールに移って以来、2シーズンにわたって中盤の要として活躍し続けてきたアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターは、今シーズン49試合で7ゴール6アシストを記録。プレミアリーグ優勝を決めた試合でも見事なシュートを決め、攻守両面で存在感を発揮している。
アルネ・スロット監督にとっても重要なプレーヤーのひとりで、手放すつもりなど毛頭ない。しかし、レアル・マドリードがちょっかいを出す可能性が高まっている。
スペイン紙『MARCA』によると、新たにレアルの指揮官に就任するシャビ・アロンソは、マック・アリスターを構想の中心に据えているようだ。元リバプールMFは、彼の戦術理解力やプレッシングの強度、パスレンジの広さが高く評価されている。
マック・アリスター獲得の動きの裏側には、レアルが最優先ターゲットとしていたマンチェスター・シティMFロドリからの断りが影響しているとの指摘もある。
トレント・アレクサンダー=アーノルドが加入予定のレアル・マドリードは今夏、3〜4名のトッププレイヤーを迎え入れる方針とされており、その中核に据える新たなミッドフィルダーとして、アレクシス・マック・アリスターの名前がクローズアップされているのは、必然とも言える。
ただし、2028年6月まで契約が残っており、リバプールを説得するためには途方も無い移籍金を提示しなければならない。まして、アレクサンダー=アーノルドを奪われ、イブラヒマ・コナテにもまで関心を示していると言われる相手に対して、強気で交渉に向かうことが想定される。
マック・アリスター本人や彼の父親もアンフィールドへの愛着を語っており、いますぐスペイン行きを決断することはない。ただし、南米の選手にとってスペインのクラブは子供の頃から近い存在で、キャリアのどこかのタイミングで移籍を選ぶかもしれない。
その時はフリートランスファーでの退団は避けなければならない。最低でも高額な移籍金と引き換えに主力を手放す必要がある。
リバプールのオランダ人指揮官にとって、アルゼンチン人ミッドフィルダーは欠かせない存在で、絶対に移籍が実現することはない。もしもそれが現実になるにしても、数年後の未来になるだろう…
