ユルゲン・クロップ政権時代からアルネ・スロット監督の就任初年度にかけて、オーレリアン・チュアメニやモイセス・カイセド、ロメオ・ラビア、マルティン・スビメンディといった守備的ミッドフィルダー獲得に動いていたリバプール。
結果的には、日本代表MF遠藤航が加わったくらいだが、そのベテランMFがいい味を出している。また、ライアン・フラーフェンベルフの覚醒もあって、これまで獲得を試みていた選手たちを気にしなくても良いほどに好調を維持している。
今シーズンから監督の座を引き継いだオランダ人指揮官は、プレミアリーグ制覇に導き、カラバオカップでも決勝まで進出した。モハメド・サラーやフィルジル・ファンダイクとの契約更新に成功したリバプールだが、来シーズン向けて、今夏積極的な補強に動き出すと見られる。
英メディア『Anfield Watch』によると、アスレティック・ビルバオに所属するスペインU-21代表ミケル・ハウレギサールに対し、リバプールが関心を示しているようだ。スビメンディをも凌駕するスタッツを記録するボールハンターに、スカウト陣が本気で動いている。
21歳のハウレギサールは今シーズン、アスレティック・ビルバオで公式戦44試合に出場し、ヨーロッパリーグ準決勝進出に貢献するなど、チームの中核として活躍。彼のプレーはリバプールのスカウト陣を強く惹きつけており、中盤に革命をもたらす存在として高く評価されている。
運動量、カバー範囲、対人能力、そして高い技術。低い位置から鋭い縦パスを繰り出し、攻撃の起点としても機能する器用さを持ち合わせており、日本代表のキャプテンにはない前方への推進力も期待できる。
リチャード・ヒューズSDの補強プランは、イブラヒマ・コナテやルイス・ディアスといった主力の去就によって予算面が大きく左右される可能性もある。ストライカーやセンターバックなど他にも優先度の高いポジションがあり、守備的MFにどれほど予算を費やすのは未知数。
とはいえ、クラブ内部では彼を特別なミッドフィルダーとして最優先ターゲットに据えているようで、アンフィールドにスペインの新星が加わる日もそう遠くないかもしれない。
