プレミアリーグ王者として新シーズンを迎えるリバプールは、すでに次なる強化プランを始動。そのターゲットに浮上しているのが、ブンデスリーガで躍動するスウェーデン代表MFヒューゴ・ラーションだ。20歳ながらフランクフルトの中盤を支える若き才能に、レッズが本格的な関心を寄せている。
海外メディア『Sky Sports Germany』が昨年11月、ヒューゴ・ラーションに対するリバプールからの真剣な関心を最初に報じて以降、名前はたびたび浮上していた。そして今回、ドイツ大手メディア『BILD』が新情報を報じ、リバプールがラーションの代理人とコンタクトを取ったと伝えている。
これは単なる関心を超え、具体的なアクションへと進んだことを意味する。過去には、同クラブに所属していたエジプト代表FWオマル・マーモウシュにも興味を示していたリバプールだが、最終的にマンチェスター・シティ行きを選択。そうした経緯もあり、今回はより積極的な動きを見せているそうだ。
ヒューゴ・ラーションは今季、フランクフルトで公式戦45試合に出場。6ゴール1アシストを記録し、チームの主力として評価を高めている。守備面での献身性と攻撃参加のバランスに優れ、中盤の複数ポジションをこなせる現代的なミッドフィルダーだ。
この年齢でこれほど多くの試合に出場し、安定したパフォーマンスを見せている点は、プレミアリーグ勢が注目するのも頷ける。リバプール以外にも、トッテナム・ホットスパーも獲得に動いているとされており、争奪戦の様相を呈してきた。
『BILD』は今回の報道に付け加え、フランクフルト側はラーションにもう1シーズンの残留を希望しているという。成長途上にある選手にとって、慣れた環境でプレーを続けることが理想的だとクラブは判断している。
昨夏の移籍市場において、レアル・ソシエダからスペイン代表MFマルティン・スビメンディ獲得に失敗したリバプールだが、シーズン中盤には疲労感も目立ったライアン・フラーフェンベルフの負担を軽減するためにも新たな守備的MFの必要性が叫ばれている。
将来性と即戦力としてのポテンシャルを兼ね備えたヒューゴ・ラーションという才能がアンフィールドに加われば、今後の数年間の中盤構成に大きなインパクトを与えるが、プレミアリーグでの初挑戦に歩みを進めるのだろうか…?
