就任1年目からリバプールをプレミアリーグ王者に導いたアルネ・スロット監督。ユルゲン・クロップ監督から引き継いだチームをそのまま起用するのではなく、中盤の構成を変更するなど独自の味を付け加えつつも、シーズンを通して勝負強さを発揮した。
オランダ人指揮官のもとでも、エジプト代表FWモハメド・サラーは輝きを放った。キャリアでもトップレベルのパフォーマンスで攻撃陣を牽引し、今季は52試合で34ゴール23アシストを記録し、得点とアシストの両面で見事な数字を残した。
今シーズンまでと迫っていた契約も2年間更新し、来季以降もアンフィールドで活躍が期待されるエジプシャン・キングだが、リバプールはその後継者候補に注目しており、プレミアリーグから降格したサウサンプトンの19歳FWタイラー・ディブリングをリストアップしていると、海外メディア『Football Insider』が伝えた。
なお、サウサンプトンはディブリングに対して5500万ポンという高額なプライスタグを掲げており、トッテナムは過去に関心を示しつつも、移籍には至らなかった。
イングランド南部の名門アカデミーで育った同選手は、2023-24シーズンにトップチームへと本格昇格し、公式戦38試合に出場。うち24試合に先発し、計2215分の出場時間を記録した。数字面では4ゴール3アシストと控えめな印象だが、右ウイングとしての推進力と左足のキック精度、そしてファウルを引き出すテクニックは、早くから注目の的となっていた。
ディブリングは攻撃的ミッドフィルダーやセンターフォワードとしてもプレー可能なユーティリティ性を持ち、プレースタイルやプレーフィールドの広さからハーヴェイ・エリオットと比較されることもある。その一方で、”左利きの右ウインガー” という点は、モハメド・サラーの後継者としてのポテンシャルを想起させる。
少し昔には、サウサンプトンからリバプール移籍の “ライン” があった。アダム・ララーナ、デヤン・ロヴレン、サディオ・マネ、フィルジル・ファンダイクなどがイングランドを縦断し、新天地を求めていた。
ただし、最近はあまりお見かけしない。さらに言えば、2025年に入ってからのゴール関与数はわずか1度のみと急ブレーキ。ここから上に行ける才能があるかどうかは未知数な部分もあり、リバプールが要求額を支払う準備ができているかは不明だ。
マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティらも関心を示すと言われる若きウィンガーだが、今後はどのようなキャリアを歩むのだろうか…?
